幼さについて

私は幼い。

精神的に幼い人間と一緒にいてもだめだ、という。全くそのとおりで、子供を虐待する親など、ここにいう「幼い」の典型であり、近寄るべきではない。

そして、私は幼い。

尊敬できる人を見ていると、はっとすることがある。

周囲の人への振る舞い、承認、良い意味での警戒心のなさ。

もちろん私に対しても。尊敬できる人は、精神的に成熟している。そして、私はそんな人たちのそばにいて守られていて心地いい。

話がそれで終わればいいのだが、いかんせん私は幼い。

どう振る舞えばいいのか、わからない。成熟しているふりをすることができて、そのうち大人になれるなら一番いいのだろう。でも、思ってしまう。こんな良い人たちの中に私がいて、邪魔なのではないかと。彼らは成熟した人だから、私がいないほうがいい、などとは間違っても匂わせないけれど。

幼い人間と一緒にいるとダメージを受ける、という。実にそのとおりだと思う。

私は幼いが、その一方で、本当に幼かったことなど一度もないような気がする。幼い振る舞いで自分自身長い間傷ついてきたのだ。振る舞わなくても、心が反応するだけで、ひどく、見た目にはわからないハンデを積み重ねてきたのだ。

人はいったいどうやって成熟することができるのだろうか?私はこうして今も幼い自分を正当化しているのだろうか?